本校は配付物の電子化に成功!
本校は、従来、紙で配っていた配付物を、学校ホームページへの掲載に変えました。
取り組み始めてまだ間もないので、まだまだ改善点はありますが、
教職員の勤務時間短縮に大きな効果を感じています。
本記事では、その実践内容を述べたいと思います。
配付物は、児童の時間を削って配っている
保護者のみなさんは、学校からのいろいろな配付物を受け取っていると思います。
学校だより、学年だより、学級だより、行事のお知らせ、その他チラシ・・・
年間の配付物を合わせると、100枚、いや、200枚を超えるのではないでしょうか?
学校では、こんな膨大な量の配付物をいつ配っているのでしょうか?
答えは、授業時間!(休み時間の場合もある)
つまり、授業時間に学びを削って、休み時間に遊びを削って、配っているのです。
紙の配付には3つの問題が!
紙の配付物による問題点は主に以下の3つです。
①授業時間や休み時間が削られること |
②配付物印刷にかかる手間、時間、費用 |
③なくした児童などへ再度渡す手間、時間 |
特に①の問題は重大です。
保護者の方は、
「しょうがないよね?」「配るだけなんだから微々たる時間でしょ?」
と思われるかもしれません。
例えば、1つの配付物を児童30人に配るのにかかる時間はどれ程でしょうか?
列の先頭の児童に後席数分の枚数を渡し、
各列の児童が順次後ろに手渡しし、
担任が配付物の内容について簡単に説明し、
その後、児童が各自連絡帳袋に入れて、約3分!
※発達段階や配付物の内容によりますが・・・
1つの配付物を児童に配るのに約3分かかり、それが年間200回とすると、
年間に削られる授業時間は、約600分!
1授業45分ですから、600÷45=13.3333・・・
年間13時間以上の授業がつぶれる計算です。
これは、2日間の6時間授業が丸々なくなるようなものです。
※全学級が強制的に2日間学級閉鎖するのと同じ
保護者のみなさん、配付物を紙で配るだけで、
これだけの授業がつぶれているのですよ!!
配付物電子化の実際
先述の問題を全て解決できる手段が、配付物の電子化!
具体的には、
学校だより、保健だよりなど学校から発行する配付物や、
イベントのお知らせやスポーツ団体募集など、外部からの”チラシ”を、
学校ホームページの所定のページに分けてアップロードするようにしました。
このアップロード作業を、教務主任の私が一括で担うことにしたのです。
外部団体に対しては、一つ一つの団体に連絡をとり、
今後は紙でなく電子ファイルで送ってもらうようお願いをしました。
こうすればムダに紙が届くこともなくなります。
この電子化依頼の連絡も、教務主任の私が行っています。
電子化の効果と今後の課題
予想通り、配付物による授業時間や休み時間のロスがほぼなくなりました!
担任の先生方は、配付物を気にせず授業時間を目一杯授業に専念しています。
これが何よりの成果!!
同時に、さっそく見えてきた課題も2つほどあります。
①先生自身が配付物に気づけないことがある |
②内容(個人情報)に注意しなければならない |
①の課題はどういうことかというと、
担任の先生方は、教室で配付物を目にすることがなくなってしまうので、
ややもすると、新しい配付物の存在に気づけない恐れがあります。
そうなると、
保護者から配付物の問い合わせが来た際に、『何のこと?』となってしまいます。
これでは学校の対応として問題ですよね。
なので、しばらくは、学校ホームページをチェックする習慣をつけるために、
互いに声をかけるようにしています。
②の課題は当然注意すべきことですので、改めて意識を高くもつために、
互いに声をかけるようにしています。
配付物の電子化は負担軽減に絶大効果!
配付物の電子化は、教職員の働き方改革になるだけでなく、
学校ホームページの活用を通して、保護者のみならず多くの方に
情報発信することができます。
既に実践済みの学校も多数あります。
まだの学校はぜひ御検討を!
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