教師も生産性を考える時代!

教師の働き方

これからの努力の方向性は、”長く働く”ではなく”濃く働く”

これまでは、長く働くことがある種の美学とされる風潮がありました。

正直、今でもその風潮は根強く残っています。

しかし、今後我々教職員がすべき努力は、

”長く”働くことではなく、”濃く”働くことです。

つまり、生産性をあげること!

これに尽きると思います。

しかし、この意識をもっている先生が、どれだけいることか・・・


長く働いている先生は、真面目で意欲的な先生

私自身が若手だったころは、

「こんなに遅くまで頑張っていることは、ぜったい今後に役立つよ!」

「遅くまで残って職員室がまばらになったときこそ深い議論ができるよ!」

なんてことを言われてきました。

まるで、遅くまで残ることが美学!




実際、私の尊敬できる先輩方の多くも、遅くまで仕事する姿が印象的です。

逆に、早く帰る先生のことを若干見下していました。

定時で帰ることには何の問題もないのに・・・


長く働いてしまう理由

なぜ、教師は、こんなにも長く仕事をしようとするのか?

なぜ、教師は、こんなにも仕事を減らそうとしないのか?

答えは、

どの仕事も子供のためになると思っているからです。




確かに、

ていねいにコメントを書き込んだり、

正確に丸付けをしたり、

すごい文量の学級だよりを作成したりと、

どの仕事も、

きっと子供が喜んでくれるという期待感をもてます。

そして教師はその子供の笑顔を想像しながら仕事をするのです。

きっと明日喜んでくれるぞ~!と・・・




実際に、1人でも子供の喜ぶ姿を目にすると、

もうやめられません!

「この手立ては効果的だ!」と思うのです。

そして、子供の喜ぶ瞬間こそが、

教師の魅力・やりがいです。




そして、先輩教師は、

その経験を後輩に伝えるのです。

「ていねいにコメントを書くと子供が意欲的になるよ」

「子供が一生懸命解いた問題だから、丸付けは確実にね」

このループによって、教師の働き方文化が形成されてきたのでしょう。


残業時間がはっきり決められた

現在、文部科学省の主導で働き方改革が進められ、

教師の時間外勤務については明確に基準が設けられました。

具体的な内容は以下の記事参照

⇒学校における働き方改革は、いつから始まった?




しかし、働き方改革の進め方を間違えると、

教師の魅力・やりがいが損なわれる可能性があります。

先述の通り、「子供の喜ぶ姿」が教師の原動力の一つなのですから、

時間が限られてしまい、それを達成することができなくなってしまうと、

それはそれで、教師の仕事の魅力低下、モチベーション低下が

心配されます。


”長く”働くのではなく、”濃く”働く努力を

では、教師が今後すべき努力は何か?

それは、

”長く”働くのではなく、”濃く”働く努力をすることです。

1時間かけていた教材研究を、20分に凝縮する。

コメントや丸付けの方法を簡略化する。

効果は同じでも、かける時間を減らすのです。

つまり、生産性を上げるのです。




「教育に、生産性という考えは適さない」

という考えの先生もいるでしょう。

しかし、使える時間が有限である以上、

我々が努力の方向性は、その時間内をいかに充実させるか

に集約されるのです。

では、どうすれば”濃く”働けるようになるか?

私自身の答えのひとつは、

とにかく勉強することです。

「え~!?そんな身も蓋もないことを!」

と思いましたか?

しかし、これは非常に理にかなっています。

読書や勉強会への参加など、自己研鑽にあたる時間というのは、

勤務時間には計上されません。

つまり、業務と違って勉強はし放題なのです!

例えば、勉強会で授業論を交わすことを繰り返していくと、

授業に対する自分の考えが深まり、

自然と教材研究にかかる時間が減っていくのです。




私なんかが言うまでもなく、

おそらく多くの先生方は勉強しているでしょう。

それが、自身の考えを形成するところにまで至れば、

きっと業務遂行によい効果が出てきます。




みんなで”濃く”働く努力を!





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