この冬休みには、「本を10冊読むぞ!」という目標を立てました。
前の記事では6冊紹介できました。
本記事では、残りの4冊を紹介します。
①amazonのすごい会議
amazonのすごい会議/佐藤将之2020 東洋経済新報社
会議の効果を最大限に引き上げるためのアイデアが
たくさん載っていました。
例えば、本で紹介している
「ナレーティブ(文章)で提案を作成する」というのは、
職員会議の提案で一度も見たことがありません。
しかし、解釈の違いを生まないために、
そして、提案者の思いを込めるために、
非常に有効な手段だなと感じました。
ただ単に職員会議の時間を短くするという考えではなく、
効果的に会議する方法があるから短くできるという考え方。
キーワードは、「会議の在り方を常に改善する」ですね。
さっそく冬休み明けに試してみました。
②政治学者、PTA会長になる
政治学者、PTA会長になる/岡田憲治2022 毎日新聞出版
PTAの在り方に対して真正面から物申す筆者の言葉が、
自分にはとてもストレートに入ってきました。
なかなか変わろうとしない、変わることができないPTAに
変化の波を起こすのはそう簡単なことではありません。
しかし、悩みながらも着実に変わっていく様子が
記されていて、夢中で読み終えてしまいました。
キーワードは、「本音を言っていい場作り」ですかね。
③個別最適な学びと協働的な学び
個別最適な学びと協働的な学び/奈須正裕2021 東洋館出版社
個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図るための
実際の授業事例を読むことができました。
この本に出てくる授業展開は、
既存の授業のイメージを大きく覆すものです。
キーワードは、「学び方を子供にまかせる」です。
子供が学びを進めているかどうかを一番に注視しつつ、
学びを進めているのであればその学び方を許容するスタイル。
授業スタイルを大きく変えることになるので、
非常に勇気がいるかもしれませんが、
私自身の考え方は全くの同感で楽しく読めました。
④生徒指導提要(令和4年12月改訂)
買った本ではなく文部科学省が公開した資料です。
しかし、12年ぶりに改訂されたものであり、
学校教育の生徒指導の方針を示したものですので、
教職員はみんな読むべきものです。
前回の平成22年発行のものから内容が今の時代に合ってきました。
キーワードは、「児童の権利を尊重した育成」です。
こども基本法が施行された現在、
子供が自分の権利を理解し、適切に行使できる環境作りが大切です。
中でも、自分の意見を表明する権利は、
これからの学校教育で尊重されなければなりません。
「言うことを何でも聞いていたら子供がわがままになってしまう」
という不安もあるかもしれません。
だからこそ、この権利について学び、
権利を正しく行使できる子供を育てるべきだと思います。
改めてそう思わせてくれた資料でした。
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