授業範囲が終わらない原因3選と解決法2選!

教師の働き方

「学期中に授業範囲が終わらな~い!!」

そんな悲鳴を上げたことのある先生は数知れないのでは?

本記事では、

  • いつも学期末に授業進度がキツキツになってしまう!
  • ゆとりをもって授業範囲を終えている先生がうらやましい!
  • もっと計画的に授業を進めたい!

という先生のために、

授業範囲が終わらない原因3選とその解決法2選を御紹介します!

授業範囲が終わらない原因①単元テスト

授業範囲が終わらない原因その1は、いわゆる”単元テスト”の存在です。

一般的には教材業者から適切なものを選んで教材費で購入します。

例えば、3年国語で「ちいちゃんのかげおくり」を学習し終えたら、

次の国語の授業では「ちいちゃんのかげおくり」のテストを行います。

そして、その点数が通知表の成績を決める要素の一つになるのです。

おそらく、多くの小学校において、この単元テストは、

評価のためになくてはならないものでしょう。

しかし、この単元テストこそが、授業進度を遅らせる最大の原因とも言えるのです。

理由は、その数の多さ!

例えば、3年で考えると、一年間の単元テストの数は、ざっと以下の計算になります。

国語15枚程度
社会 7枚程度
算数15枚程度
理科 7枚程度
保健 4枚程度
48枚程度

テストは多くの場合、1時間(45分間)の授業で1枚行います。

つまり、上の表で考えると、年間48時間もの授業時数を消費しているのです。

テストの数は、もちろん地域や学校、教材業者によっても違います。

テストの内容によっては、1時間かからないものもあると思います。

それにしても、年間これだけの授業時数を圧迫していたら、

授業を進めること自体に余裕がなくなって当然ですよね!

授業範囲が終わらない原因②学級レク

授業範囲が終わらない原因その2は、計画外の学級レクです。

ついつい、お楽しみ会やレクなどを計画以上に設けることはありませんか?

子供はお楽しみ会やレクが大好き!

お楽しみ会やレクをやる意義ももちろんあります。

学級活動などで計画的に実施することがほとんどでしょう。

でも、子供がそれらしい理由を言ってきて、言われるがままに

予定外のお楽しみ会やレクをやっていると…

あっという間に授業進度が遅れていきます。

お楽しみ会やレクは、本番の1時間だけでなく、

準備や話し合いにも1~数時間かかることが多いですよね。

もちろん休み時間も活用しますが・・・。

結果的に、お楽しみ会やレクで年間数~十数時間の授業時数を消費してしまうのです。

授業範囲が終わらない原因③生徒指導

授業範囲が終わらない原因その3は、児童トラブルに関する指導です。

当然ですが、教師はトラブル解決のために事情聴取や指導を行います。

可能な限り授業外の時間を使おうとしますが、授業時間にかかってしまうことも…。

授業時間にかかってしまうときは、やむを得ず学級に自習指示を出します。

こうして、授業が自習に変わってしまうのです…

結果的に、生徒指導で年間数~十数時間の授業時数を消費してしまうのです。

授業範囲が終わるようになる解決法①単元テストをやめる

では、授業を計画的に終えるためにはどうすればよいのか?

有効な1つ目の方法は、単元テストをやめること!

そこで、日頃の授業において、子供の発言やノートなどについて机間指導を中心に

見取っていくことで、その子の純粋な学習状況を評価することができるようになります。

テストの点数で評価をつけなければならないきまりは、ありませんからね。

日頃の授業で評価が完結するので、授業範囲を圧迫することはありません。

この評価方法を実践して行くには、

学習指導要領の内容をよく理解し、

「なぜその見取り方が適切と言えるのか?」

を説明できる状態でいることが大切です。

授業範囲が終わるようになる解決法②

有効な2つ目の解決法は、自習で授業を進めること!

「自習で授業を進めるってどういうこと?」と思いますよね。でも可能です!

教科書の内容によっては、最初に指示さえすれば子供たちが自ら進めることができるものもあります。

学習の展開によっては、子供が自ら調べる時間とすることもできます。

そのような活動・内容を当てることによって、

教師が生徒指導で教室を空けたときの影響を最小限にとどめるのです。

さいごに

いかがでしたか?

教師があれこれ工夫すれば、大きな計画のずれなく授業を進めることができます。

しかし、なかなか経験の浅い先生だとできない側面もあります。

日頃から、授業の先々の見通しをもったり、「これは自習で取り組ませる」という判断をすることが

難しいからです。

自分の学びのためにも、子供の学びのためにも、学習の系統性や見通しをもっておきたいですね!

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